家づくり
家というものは、人の手でつくりあげていくものである。
いかに良い材料が持ち込まれ、システムがしっかりしていても、組み上げる職人の気質、考え方によって完成時のティストが若干違ってきます。
家づくりではここが重要なところと考えております。
設計通りに施工するのは基本中の基本ですが、そこにプラスαの何かが欲しいのです。
それはやはり人の手でつくるため、職人さんのやる気、気質、団結力、仕事に対する熱意が必要なのです。
あまりにも無理な価格や無茶な要求は、やる気というものをそがれる原因にもなりかねません。
だから、適正な価格での施工が出来る仕組みが必要なのです。
例えば、今回の地震でよく見てみると、同じような築年数の家でも屋根瓦がバラバラになっている家と、その隣でもしっかりしている家もあります。
これは明らかにこの地区の地盤が弱いからとはいいきれない。
やはり施工の技術の差なのです。
つまり、職人さんの心のこもった施工が必要なのです。
今回の地震でこの差はいろんな現場にもあらわれているようです。
家づくりはしっかりとした技術と、心のこもった施工が必要なのです。
今回の地震を経験して住宅に関し、今までの考え方と変わったことがあります。
それは、屋根です。
瓦は長持ちして良いと思っていましたが、こんなに地震に弱いとは思っていませんでした。ビニールシートの屋根を見て皆さんもそう思ったのではないでしょうか。
多少のメンテがかかっても軽いガルバニウムの方が良いと思います。
それから内装の塗り壁です。
地震により少しでもヒビが入ると次から次と壁が落ちてきます。何度お掃除をしてもきれいになりません。
これはたぶん奥様泣かせだと思います。壁には呼吸する布クロスが良いと思います。それからオール電化を希望されていましたが、今度の原子力の問題で変わると思われます。
計画停電になった時は、困ることが多くなると思います。
これからはあまり便利さばかりを追求しないで、昔のようにもっと自然に、暑いときは、打ち水をしたり、薄着をしたり、寒いときは厚着をしたりすれば良いと思います。