アドバンスホーム協力会 (21研究会)
私共では、「アドバンスホーム」の設立と同時に「協力会」を設立し、約27年続いております。
協力会では、最初は現場の工程会議が主でしたが、回を重ねることにいろいろな意見が出て、ソフトボール大会やゴルフ大会、釣り大会、ボーリング大会、そしてボランティアのゴミ拾い等、いろいろなことを行ってきました。
景気が良い頃には、忘年会には協力会の家族も同席しての「かくし芸大会」などを行い楽しみました。協力会では毎年旅行にも行きました。
でも最近は不景気のためか、旅行もゴルフ大会も釣り大会も、やろうという声がかかりません。
忘年会ぐらいはいくら不景気とはいえ、やらなくてはと昨年は実行しました。
こんなことで、協力会のコミュニケーションは抜群のチームワークがあります。
毎月21日に行われている「協力会・21研究会」では、現場管理はもちろんのこと、工程の打ち合わせや安全について話し合っています。
また、毎月の例会では会社側だけが話をするのではなく、協力会の中から代表者を決め、自分の専門分野の話をしていただいております。
これは、話す側とすれば得意の分野ですから、自信を持って話をしますので毎回大変盛り上がっております。
聞く側にも大変勉強になります。こうしてみると、職人さんたちは自分のこと意外はほとんど知らないことが多いようです。
同じ住宅業界なので何でも知っているようですが、実はそうではなかったのです。電気屋さんは左官屋さんのことを、建具屋さんは畳屋さんのことを全然知らなかったのです。
これには、本当に驚きました。意外なことでした。
だからこそ、みんな真剣に勉強しているのです。
こういったことは、監督にとっても机上での勉強だけではなく、職人の実践の話ですから本当に勉強になります。
もうすでに1回転はしてますが、何回も続けたいと思っております。
お互いを知るということ、これらは現場においてはすごく生かされます。
お互いの工程や問題点を知るということは、建物の完成度に大きく影響してくると思われます。
私共の協力業者は27年、誰一人として変わっておりません。
ここが、最大の自慢の一つです。
これがチームワークの良さの原因だと思っております。
同じ業者と長年継続して取引していますのでアフターも万全です。
価格について
工務店の親父さんは「うちは安いですよ」と、よく言います。
その根拠は何もありません.私どもは、WB工法友の会員で全国の工務店と価格調査をしております。けれど、価格はほとんど同じです。
年間3棟しかやらない工務店でも、年間100棟やる工務店でも価格はほとんど変わらないのです。
なぜかと申しますと、日本の物の「物流」は決まっていますからこれが壊れない限り同じ商品なら価格はほとんど変わらなのです。
今は不景気で、物の価格はこれ以上は安く出来ないという「底値」の状態なのです。
メーカーの生産コストを考えても工務店が3個を買っても100個を買ってもほとんど影響がないのです。
1万個位発注すれば変わるかもしれません。その位の話なのです。
他の業界をみても同じです。
日本一安い小島電気も、ヤマダ電気も、ケーズ電気も価格はそう変わりません。
酒にしても、イチイもカワチも酒天国も同じなのです。メーカーは乱売を防ぐため最初から売値を決めていますから、価格は変わらないのです。
ところが、住宅メーカーだけが、坪50万円が坪26万円の半額になったりしています。これは、単に物が違うか施工方法が違うか、価格表示のごまかしでしかありません。日本人は、「安い」の言葉に弱いようです。住宅の価格は物と施工費が込みになっていますから、物の価格が同じなら施工する職人の手間賃を半額にしないと安くすることが出来ません。
そんなことが事実だったらどうなるでしょう。
1日働いて15,000円になる人、7,500円にしかならない人が出てきます。
当然、腕に自信のある職人は7,500円では働きません。
そうでない人が働く○○ハウスは、同じ物を使っても仕上がりがそれなりになってしまいます。
安さだけに気をとられていると大変なことになります。
たとえば、今はやりの太陽光発電ソーラーシステム120万円が、なんとキャンペーンで60万円とか、ビックリしてシャープに問い合わせたところ「うちではそんな安くはしていません。その○○ホームではその差額を本体工事に入れてごまかしているとか」ということでした。
売り手側も売るためにいろいろなことを考えます。
家の部材は国産、輸入品を合わせると大変な数になります。
我々プロでも知らない物がたくさん出ています。
価格は部材と施工方法によって変わってくるものです。坪○○円ということは、最初から使う物が決まっているということです。
くれぐれも 「安い物」 には、ご注意ください。
現場監督
現場監督は、普通は現場「管理」や「施工管理」が主な仕事で、現場監督は建築に詳しくないお客様に代わって家を建て、完成させる指揮者のような役目の人です。
ですから、この監督によっても家の出来、不出来が出てきます。
監督は、現場の多くの職人を指揮し、「家」を完成させなければなりません。
ですから、職人に好かれる「監督さん」にならなければなりません。
職人に好かれる監督とは、段取り上手な監督のことです。
そうでないと、仕事がスムーズに流れません。
段取りが悪いと、10日で終わる仕事が15日かかってしまいます。すると、1日当たりの日給が安くなってしまいます。逆に段取りが良いと9日で終わり、1日分がプラスの利益になるのです。
生活に影響してくるからです。
また、お客様にも親切でなくてはなりません。しかし、監督は以外に営業向きでない人が担当していることが多く、出来ないことは出来ないとはっきり言ってしまい、営業と約束が違う等、お客様とのトラブルが起きることもあります。
ですから、その人の性格にもよりますが、監督にも当たりはずれがあるのです。
特に年間100棟も施工する会社では、良い監督も悪い監督もベテランもそうでない監督もいるはずです。
お客様は、監督や職人を選ぶことが出来ません。
その点、小さな工務店ならそんな心配の必要はありません。
打ち合わせをする人も現場を見る人も同じなので「言った、言わない」がなくなります。
これが約120日間の安心につながります。
地域密着の地場工務店は、直接監督や職人と話が出来、打ち合わせが出来ますので信頼度が増し、安心出来るのです。
小さな工務店は、お客様がこれからつくる「家」の監督や職人に直接会うことが出来るメリットは大きいと思います。
監督次第で 「家」 は、欠陥住宅にも、 『快適安心住宅』 にもなるのです。