太陽光発電システム
地球環境問題で、国も太陽光発電システムに対し補助金を出すようになり、最近チラシを見ると、太陽光発電システムがブームのようであります。
私共も前から太陽光発電には興味があり、格安セールを行なった事もあります。
しかし、その割には反響はありませんでした。
それは、いわき市とは違い中通りでは、太陽が出ている時間が少ないので、効率が悪いからだと思いました。
それに300万円もかけて元を取るのに、15年はかかります。
国はいい事ばかりPRしていますが、この太陽光発電システムそのものをつくるためにも、たくさんの材料とエネルギーが必要となります。
また、地震対策を考えると、屋根の上に大きくて重い機械を設置する事はどんなものかと疑問も生じます。
この機械そのものも、一生ものではなくメンテナンスが必要です。
もちろん、お客様の希望があれば付ける事は可能ですが、私はその300万円分を長持ちする住宅の方にお金を使った方が、かなりの省エネになり、国のためになると考えます。
職人
昔の職人は、気コツがあったと良く聞きます。
一度請けた仕事は、損をしてもきちんと仕上げたという。
今の職人は、値切ると愚痴をこぼし、手抜き工事を平気でする。
これでは、監督は現場に付っきりでないと良い家にならない。
でも、朝から晩まで付いている事はできないので、ある程度は信用するしかない。
だから、工程ごとに途中の検査が重要になってくるのです。
なぜなのかと考えると、昔は優秀でも経済上の理由で高校や大学に行けない人がたくさんいました。
そういう人が職人の中にたくさんいたので、腕の良い真面目な職人がいっぱいいたのです。
今は経済上の都合でなく、勉強が嫌いな人が職人になっている方が多いような気がします。
それらを教育するのは、大変難しい事なのです。
時代の流れか、ちょっと厳しい事を言うとすぐに辞めてしまう。
だから、ガラス玉に触れるように教えていかなければならない。
しかも、半人前でも給料を出さなければ誰も働かない。これが現実です。
こんな状況だからこそ、工場でつくるプレハブ住宅の方が、信頼性があるのかもしれない。
現に、昔のように精度良く仕上げる職人は、なかなか少なくなったような気がします。
でも家は、新建材や接着剤だらけの家ではなく、自然素材の桧や杉を大工によって加工した、本物の家を求める人が増えている事も現実です。
こんな状況の中で、これからは腕の良い真面目な職人を捜すのは大変な時代になりそうです。
でも、それらを求めるお客様がいる限り、私たちは職人教育にもっと力を注いでいかなければなりません。
エアコン無しの生活
今年の夏は暑い。こんな中、エアコンをつけずに生活できれば最高である。
8月の電気代は普通の倍である。
どこかの広告に「夏涼しくて、冬暖かい家」と書いてあったが、エアコン無しで涼しい家はめずらしい。あれは、ウソに近い。
現実は、夏はエアコンをどんどんつければ涼しく、冬はストーブをどんどんたけば暖かい。が、正解である。
私の知っている限りでは、昔の大きな農家の家は涼しいが、あとは高気密、高断熱の家で、夏涼しい家などお目にかかったことがない。現に私の家も高気密で80坪の大きな家だが、7月から8月はエアコン無しではいられない。
夏、涼しいとか、冬ストーブ1台で家全体がポカポカとかそんなウソをついてクレームにならないのが不思議である。
あまりにも単純で、夏暑いのは当たり前で、お客様はあきらめてしまうのか。
涼しくするには、プランやそれなりの資材、設備をしなければならない。
家の大きさによっても、かなり違うと思う。
それがあたかも、すべての家が「夏涼しく、冬暖かい」と言っている。
多少コストが上がっても、これが本当なら快適で健康な生活が送れることでしょう。
しかし、それがウソだとしたら暑くて眠れなくて病気になってしまう。大きな問題である。
でもこのことは欠陥住宅ではないので、クレームにはならない。おかしな国である。
私は、昔のムギワラの農家のように、本当にエアコン無しで生活できる涼しい家をつくりたい。
通気断熱WB工法は、そんな夢をかなえてくれる素晴らしい工法です。