ビニールクロス
クロスと言うと欧米諸国では布製のものを表しますが、日本ではビニールクロスが9割以上と言われています。
海外ではビニールクロスを使う習慣はありません。
布製のクロスですから、ほとんど使われていないのが現状です。
ビニールハウスは布製や紙のクロスに比べて値段も安く、大量生産が可能でしかも施工が簡単です。
ビニールクロスの発明で建築の内装の仕上げ期間が劇的に短くなりました。また、ビニールクロスなので湿気に強く
洗面などの水廻りに適した材料だと言われていますが、メリットもデメリットもあります。
ビニールクロスの原料は石油です。
その材料の性質上とても燃えやすいため、それを防ぐために様々な化学物質を使い、難燃処理をしています。
さらに色々な表情を出すために発泡剤、汚れを付きにくくするために汚れ防止剤、カビが生えにくくするために防カビ材等、
健康に影響のある化学物質が多用されています。
ビニールクロスに使われている可塑剤(柔軟剤)は10年かけて空気中に発揮し、
安全なった時には張替の時期がきます。
しかも、ビニールクロスを貼る前に使用する接着剤は、主成分がデンプルのため腐ったりカビがすぐに繁殖するので、
それを防ぐために防腐剤、防カビ剤、防虫剤がたっぷり入っています。
ビニールクロスは現在問題になっているシックハウス症候群の最も大きな原因になっていると言われています。