昔あって今はないもの
最近のシンプルモダンの家には窓が少ない家が多い。
その理由は無駄を最小限にすること。窓がなければ事件や事故によって窓ガラスが割れるリスクが無く、
窓を設置すれば軒や枠、サッシ、雨戸、カーテンも必要になりコストとメンテナンスがかかる。
コスト削減には良い考え方だがデメリットも出てくると思います。
当社では逆に昔からあるものはそれなりのメリットがあると考え、出来るだけ使いたいと考えています。
- パッシブ換気
「パッシブ換気」とは、機械を使わず、自然エネルギーである温度差を使って換気をします。建物の構造
と気流をコントロールする高い設計・施工技術により、建物そのものを換気・暖房装置とする仕組みを言います。
基礎断熱した床下に新鮮な外気を取り入れ、床下に設置した暖房でその外気を温め、暖かい空気が上昇する力を
使い効果的に家中の換気と暖房を行い、汚れた空気を煙突から排気します。
機械動力(アクティブ)ではなく、空気の流れや太陽エネルギーなどの自然の力(パッシブ)を上手に活用した手法です。
- 軒の出
軒ゼロ住宅を見かけるようになりましたが、軒の出のメリットは真夏の日射しの調節や雨が室内に入り込むのを防いだり、
外壁の保護にもつながっています。
- 下屋
ウッドデッキや縁側をつくってその上に屋根をかけたい場合も下屋が活躍します。
雨が降っても濡れないスペースをつくることができることも下屋は便利です。
- 掃き出し窓
掃き出し窓は床から頭上までの高さがある大きな窓です。
そのためベランダや庭への行き来がしやすく、大きな家具を搬入する際にも便利です。
災害時には、玄関以外の脱出経路にもなります。
- 塗り壁
外壁のメンテナンスを考えると、サイディングでは10年ごとに塗装代や足場代がかかるので、
当社ではメンテナンスフリーに近いヨーロッパ漆喰の塗り壁を採用しています。
- 桧の柱
昔から神社やお寺には桧が使われているように、当社では湿気やシロアリに強い桧を構造材に使用しています。
- 日よけ
昔エアコンがなかった時代、暑さを防ぐのにスダレやヨシズを立てた。窓は開口部が大きかったため風通しが良かった。
今は、エアコンとシェードで暑さを防ぎます。