価格より本物を選ぶ
価格については、どのメーカーも色々と努力をしておりますので、今の時代、特別安く仕
入れ、売れる方法などありません。
あるとすれば、それはみんなゴマカシの偽装食品と同じです。ホームセンターや大手ス
ーパー、大型電気店と色々競合しておりますが、仕入れ価格はほとんど同じだと思いま
す。違ってもわずか1%~2%の違いだと思います。
職人の一日の給料が、Tホームが6,000円で、S工務店が12,000円なんてありえ
ません。とすると手間賃や仕入れ価格が同じなのになぜ,売り価格が違うのかというこ
とになります。
原因は3つ考えられます。
一つは、利益率の違いです。工務店は15%~20%が一般的で、ハウスメーカーでは
30%~35%粗利の設定になっています。経費がかかるので、これくらいは必要なの
です。
二つ目は、物が違うのです。同じような洋服でも、スーパーとデパートでは,価格が違う
のと同じです。
三つ目は、施工方法が違うのです.たとえば、左官屋さんの仕事でも、普通は、4回の
工程を3回に、塗装屋さんも3回塗りを2回塗りと、いかにしたら安くできるかと考えるの
です。
同じだったら、メーカーの坪60万円が売れるわけがありません。
誰でも、Tホームの坪26.5万円を買います。
100年長持ちする家は、昔ながらの工程でつくるのが一番です。
手間賃や材料費が多くかかるからといって、工程の手を抜いたら手抜き工事になりま
す。でも、ほとんどの家がこれに近いのです、だから、30年しか持たない家になり、かえ
って高い家を買わされているのが現実のようです。