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国が定める瑕疵保証は10年であります。これは構造躯体が10年以内に問題が発生した場合、施工業者はこれを保証しなければならないということです。

ただし、今回の地震等による天災は別と定めてあります。

これは手抜き工事や欠陥工事に対する対策であり、どんなに安いローコスト住宅でも建築基準法をクリアした住宅は10年くらいで壊れることは無い。

一般の工務店にとっては全然問題にならない法律なのです。

でも最近のチラシを見ると「10年の瑕疵保証付きだから安心」とPRしているメーカーがある。

これはローコストメーカーに多いようですが、長いローンを組んで10年くらいで壊れることはあり得ない。

今回のM―9でも壊れない家はたくさんあります。これはいろんな問題が関係していると思われますが、まず、第一は地盤です。

やわらかい地盤でも基礎補強した家は、全然問題ありませんでした。

次は間取りです。東西南北のバランスです。

どうしても日本では、南の開口部を大きくとるのでバランスが狂ってしまう傾向にあります。

次は屋根の問題ですが、重い瓦は大分やられましたが、農家のしっかりした家は何ともないようです。つまり、重さに耐えられるしっかりとした構造の家は安全でした。

家が壊れるということは命にかかわる問題ですので、今回の地震を教訓に予算のかけられる人は5寸以上の柱や梁、重さのある瓦でもきちんとした施工をすれば大丈夫なのです。

そうでない人は出来るだけ間取りもシンプルに、屋根も軽いものでつくるべきです。

家は50年くらいは持たなければならないと思います。

ですから30年後がどうなっているかが問題なのです。

しっかりしたメンテをすれば家は安全で長持ちするでしょう。

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