自然治癒力
自然治癒力(しぜんちゆりょく)とは、人間・動物などの心身全体が生まれながらにして持っている、ケガや病気を治す力・機能を広くまとめて指す表現。手術を施したり、人工的な薬物を投与しなくても治る機能のこと。
「自己治癒力」とも呼ばれる。
「自然治癒力」と古くから呼ばれ親しまれている機能の中には、「自己再生機能」と「自己防衛機能」が認められる。
■「自己再生機能」とは、体が外傷などを負った時に、(それが少々の規模であれば)傷を治す機能のこと。
■「自己防衛機能」とは、生体の外部から侵入してくるウイルス・細菌類と戦う機能のこと。つまり「免疫」のことである。
二つの機能は連携して機能することもある。
例えばスリ傷を負った時の治癒では、生体は侵入してくる細菌と戦いつつ皮膚を再生しているので「自己防衛機能」と「自己再生機能」を同時に働かせているということになる。
■免疫力を高める要因として、適度な運動・よく笑う・ポジティブな思考・身体を温める・食事(ビタミンC・きのこなどに含まれるβグルカン・ヨーグルトなど)
■…免疫力を低下させる要因としては、加齢・睡眠不足・昼夜逆転生活・疲労
激しい運動・精神的ストレス(喪失感・強い悲しみなど)・ネガティブな思考
などがあげられる。
日頃の生活において、適度に暑さや寒さに耐えている人は、病気になっても回復が早い。
逆に過度にエアコンなどを利用し、快適な日々を過ごしている人は、自然治癒力の機能が低下していると言われております。
私たちの体には、自分の病気を治す素晴らしい力があります。名医と言われるお医者さんでさえ、こう言います。『病気の回復には、最終的には本人の意思・気力がものをいう』と。だとすれば,私たちは自分の中に持っている自然治癒力に、もっと目を向けるべきです。