職人さんの嘆き
現在の職人さんの一日の日当は15,000円です。
1ケ月27日働いて405,000円です。
例えば電気屋さんですと、1棟の家を請け負って27日の仕事を20日間で終わすことができれば405,000円÷20日で、1日当たりの手間代が20,250円になります。
これに材料費の利益が多少プラスされる訳です。
でも、工務店が材料を支給すると手間代のみになります。
最近は除染作業の仕事でも1日18,000円ですから、ウデと技術のある職人さんの方が安くなってしまいます。
しかも、ローコスト住宅メーカーですと、年間50棟の仕事をやるので『もっと安くしてくれ』とさらに値引きを要求されます。
これが職人さんの現状ですから、毎日晩食の時に嘆きながら酒を飲むのです。
そんな親の姿を見る息子さんは後を継ぐはずがありません。
悪循環で、さらに職人不足になってしまうのです。
ローコスト住宅にはこんな職人さんの現実があるのです。
もっと職人さんを大事にしましょう。